こんにちは。ガジェットブロガーのFeels(@Feels37)です。
この記事では、
- キーボードを新調してFPSで勝ちたい!
- FPSには、どんなキーボードが向いているの?
という声に応えながら、FPS向けキーボードについて詳しく解説していきます!
【重要ポイント①】低遅延
FPSは0.01秒を争うゲームです。
ヘッドショット一発で決着が付くゲームも多いため、ほんの僅かな遅延が勝敗を分けます。
そのため、ゲーミングキーボード選びの際にも、「遅延がいかに小さいか」が非常に重要となります。
光学式スイッチなら超低遅延
キーボードにはそれぞれ「入力方式」があります。
5000円以上のゲーミングキーボードであれば、基本的にはメカニカル式が採用されています。
しかし、光学式のほうがさらに低遅延で、FPSに向いています。
メンブレン | 価格:★☆☆☆☆ 製造しやすいが、打ち心地や機能性は微妙 |
---|---|
パンタグラフ | 価格:★★☆☆☆ ノートPCに多い方式。ゲーミングキーボードにはほぼ採用されない |
メカニカル | 価格:★★★☆☆~★★★★☆ 「赤軸」「青軸」など、打ち心地や静音性を選べる ゲーミングキーボードの主流 |
光学 | 価格:★★★★☆ 15000円以上の高級ゲーミングキーボードに多い。 物理的な接点がないため耐久性に優れ、遅延も小さい |
静電容量無接点 | 価格:★★★★★ 製品数が少なく、ゲーミング特化の製品も非常に少ない。 |
光学式のほうが低遅延なのにはもちろん理由があります。
ゲーミングキーボードは電圧の変化によってキータッチを検知しており、「光学式のほうが電圧が安定するまでの時間が短い」というのがその理由です。
ここでは雑にしか解説していませんが、詳しく知りたい方は下のボタンをクリックして、詳しい説明をお読みください。
Cherry MX 銀軸もアリ
▲後で紹介している「DUCKY One 2 Mini」。右下にあるのが銀軸である
メカニカル式キーボードなら、「Cherry MX 銀軸」を採用しているキーボードが低遅延です。
銀軸は接点(アクチュエーションポイント)までの距離が非常に短く、少し押しただけでキーが反応してくれます。
「脳の一歩先を行く動きができる」という人もいるほどで、FPSでの使用に非常に向いています。
ポーリングレートについて
ポーリングレートとは、「1秒間にキーボードがPCへ情報を伝達する回数」です。
単位はHzで表され、ほとんどのゲーミングキーボードが1000Hz以下です。
この場合、キーボードは1msおきにPCへ入力情報を伝達しています。
高価格帯のゲーミングキーボードの中には、4000Hzや8000Hzといった高ポーリングレートの製品もありますが、その効果は小さいです。
ポーリングレートよりも、軸や光学式スイッチにこだわったほうが、遅延の削減には有効です。
【重要ポイント②】横幅は小さく
FPSゲームでは、マウスの可動域が肝心となります。
マウスがキーボードに当たってそれ以上動けなくなり、敵を追えなくなって撃ち負けることも。
そんな悔しい負けを防ぐため、横幅の小さいキーボードを選ぶことをおすすめします。
60%レイアウトキーボードがおすすめ
FPSゲームには、横幅の小さい「60%レイアウトキーボード」がおすすめです。
右側のキーがかなり削られており、その分マウスの可動域が大きくなります。ローセンシの方に特におすすめですね。
また、ゲーミングデスクが用意できず、机のスペースが狭い方にもおすすめです。マウスを大きく動かせるようになりますよ。
テンキーレス(TKL)もアリ
「60%レイアウトだと、流石に使いにくそう・・・」という方には、テンキーレスキーボードがおすすめです。
テンキーレスなら、事務利用でも使うキーはほとんど揃っています。F1~F12キーや矢印キーもちゃんとあります。
「FPS用キーボードと普段遣いのキーボードを分けるのはお金がかかりすぎ!」という方におすすめです。
【重要ポイント③】耐久性
ゲーミングキーボードには、1万円以上する製品も多数あります。
できれば1つのキーボードにお金をかけて、それを長く使いたいもの。そのため、耐久性も意識する必要があります。
入力方式による耐久性の違い
入力方式によって、耐久性には差があります。
下の表で簡単にまとめてみました。「チャタリング」についてはすぐ下で解説しています。
メンブレン | 価格:★☆☆☆☆ 耐久性は高いが、経年劣化がわりと激しい |
---|---|
メカニカル | 価格:★★★☆☆~★★★★☆ 基本的には耐久性が高い しかし、「チャタリング」という故障が起こりやすい |
光学 | 価格:★★★★☆ 物理的な接点がないため耐久性に優れ、遅延も小さい |
耐久性の面でも、光学式のキーボードが優れています。当サイトでは、光学式キーボードの「Razer Huntsman Mini」をおすすめしています。
チャタリングについて
メカニカルキーボードは、他の入力方式のキーボードと比べて「チャタリング」が起こりやすいです。
メカニカルキーボードは物理的な接点で入力を感知するのですが、そのときに多重入力になってしまう故障のことです。
「お気に入りのキーボードがチャタリングを起こして、買い替えることになった」ということもありますので、ご注意ください。
プロの使用キーボードを分析!
当サイト独自で、VALORANTとApex Legendsのプロプレイヤーの使用キーボードの傾向を分析しました。
参考にしたサイトは以下の2つです。
VALO→https://valorantnews.jp/pro-devices
APEX→https://pyorumons.com/youtube/apexdivice
多いのは・・・?
独自の分析の結果、結論はこんな感じになりました。
- テンキーレスが多いが、60%レイアウト使用者も2~3割ほどいる。
- フルサイズキーボードを使っているのはかなりの少数派で、3%以下。
- Logicool Gの「PRO X」の人気が根強い。
- HyperX使用者も、Alloy FPSとAlloy Originsを合わせればかなり多い。
- 60%レイアウトなら、Ducky one 2 miniがダントツ人気。
この結果は、この下で紹介しているおすすめゲーミングキーボードを選定する際にもかなり参考にしています!
マウスよりも多彩
FPSのプロシーンでは、「Logicool G PRO X」「Razer Viper」シリーズとZOWIE製のマウス使用者が非常に多いです。
一方、キーボードに関しては、そのような偏りがほとんど無く、使われているキーボードの種類は非常に多いです。
ですから、「FPSやるならコレしかないでしょ!」というようなキーボードは無い印象です。気に入ったキーボードを相棒にしてみましょう。
【本気の人向け】FPS向けキーボードのおすすめ5選
- 遅延の小ささ
- 横幅の小ささ
- 耐久性
- プロシーンでの人気度
を主な観点として、当サイトおすすめのゲーミングキーボードとして5つを選定しました。
Razer Huntsman Mini
サイズ | 60% | JP配列 | あり | 方式 | 光学 |
軸 | リニア・クリッキー | 軸メーカー | オリジナル | ||
ケーブル | 編組・Type-C取外し可 | メディアキー | なし | ||
角度調整 | 3段階 | Winロック | Fnタイプ | 内蔵メモリ | ○ |
備考 | 光学式キーボードの中ではかなり安価 |
60%レイアウトキーボードで光学スイッチが使われている、数少ない製品の1つです。
光学式であるため、低遅延と高耐久を両方実現していますが、光学式キーボードのなかではかなり安いです。
- FPSで1フレームでも速く行動したい方
- 光学式が欲しいけど、出費は抑えたい方
- マウスを大きく動かしたい方
に、非常におすすめできるゲーミングキーボードです。
新しい製品のため、プロ仕様率はまだまだ低いですが、ここからじわじわ上がってくることも予想されます。
Logicool G Pro X
サイズ | テンキーレス | JP配列 | あり | 方式 | メカニカル |
軸 | 青軸・赤軸・茶軸※ | 軸メーカー | オリジナル | ||
ケーブル | 編組・MicroUSB取外し可 | メディアキー | なし | ||
角度調整 | 3段階 | Winロック | Fnタイプ | 内蔵メモリ | ○ |
備考 | プロの世界でも非常に人気のキーボード ※・・・キーボード購入時は青軸のみ選択可能。赤軸・茶軸は別途購入・ 取り付けが必要 |
プロゲーマーの間で非常に人気が高い、Logicool Gのテンキーレスキーボードです。
購入時には青軸が取り付けられており、茶軸や赤軸にしたい場合は別途キースイッチを購入する必要があります。
キースイッチはキー1つ単位で入れ替え可能なので、「Wは赤軸、AとDは青軸」などといった運用も可能です。
Ducky One 2 Mini
サイズ | 60% | JP配列 | なし | 方式 | メカニカル |
軸 | 赤軸・静音赤軸・銀軸※ | 軸メーカー | Cherry MX | ||
ケーブル | 編組・Type-C取外し可 | メディアキー | なし | ||
角度調整 | 3段階 | Winロック | 特殊操作※※ | 内蔵メモリ | ○ |
備考 | ※・・・他の軸を取り揃えているショップもある ※※・・・「Fn」「Alt」「Windows」を3秒長押し マクロ等を管理するソフトウェアがない プロシーンでの人気はかなり高い |
知る人ぞ知る、Duckyの大人気キーボードです。Cherry MX 銀軸を使用しており、FPSに非常に向いています。
Apex LegendsやVALORANTのプロシーンを見ると、60%レイアウトキーボードの中では非常に使用率が高いです。
「G HUB」「Steelseries GG」などに相当する管理ソフトウェアがなく、キーボードだけを使ってマクロを設定することになり、扱いは少し難しいです。
HyperX Alloy FPS Pro
サイズ | テンキーレス | JP配列 | なし | 方式 | メカニカル |
軸 | 赤軸・青軸 | 軸メーカー | Cherry | ||
ケーブル | 編組・MiniUSB取外し可 | メディアキー | なし | ||
角度調整 | 2段階 | Winロック | Fnキー | 内蔵メモリ | ✕ |
備考 | プロシーンでの使用率がまあまあ高い |
HyperXのテンキーレスキーボードです。テンキーレスキーボードの中でもかなりコンパクトな製品です。
使用頻度の低いキーは削られており、ゲームのためのスペースをより広く取れるよう設計されているのが嬉しい点です。
VALORANTのプロシーンでの使用率がかなり高く、本格志向の方におすすめです。ただし、US配列である点は注意する必要があります。
CORSAIR K70 RGB TKL
サイズ | テンキーレス | JP配列 | あり | 方式 | メカニカル |
軸 | 赤軸・銀軸 | 軸メーカー | Cherry | ||
ケーブル | 編組・Type-C取外し可 | メディアキー | 8キー+ダイヤル | ||
角度調整 | 2段階 | Winロック | 専用キー | 内蔵メモリ | ○ |
備考 | プロシーンでの使用率がまあまあ高い ポーリングレートが8,000Hz |
CORSAIRのテンキーレスゲーミングキーボードの中では最高級品の「K70」です。
キーボード上部の独立キーは8つあり、ゲームプレイ中であってもメディアを細かく操作できます。ダイヤルがあるのも嬉しい点です。
プロシーンでも見かけることが多く、多彩な機能が戦いを有利に進めてくれるようです。
まとめ
- 光学式キーボードなら、低遅延&高耐久でFPS向け
- 60%レイアウトキーボードなら、マウスを大きく動かせる
- 当サイトおすすめは「Huntsman Mini」