グラフィックボード

【Geforce】RTX4000番台と3000番台を比較して違いを解説

概要(5/13更新)

現在の情報をもとに推測をしてみると、

  • RTX4090はRTX3090Tiを圧倒した。一方、VRAM増量やGDDR7の登場が無かったのは残念。
  • なんとRTX4080もRTX3090TiにPassmarkで圧勝。
  • RTX4080(12GB)はRTX4070Tiとして発売。RTX3090と同等かちょい上?
  • RTX4070はRTX3080Tiに勝ちそうだが、価格がネック。
  • 1650~3060はこれからも活躍か?

価格推移は下の記事で追っていますので、ぜひご覧ください。

【4060Ti登場】ゲーミングPC・グラボの価格推移・値下がり・買い時チェッカー こんにちは。Feelsです。 ゲーミングPCの値下がりを待っている状態 値下がりしたらすぐ買いたいけど、価格...

各性能を比較

CUDAコア数

CUDAコア数 40シリーズ 30シリーズ
XX90Ti 10752
XX90 16384 10496
XX80Ti 10240
XX80 9728 8960(16GB)
8704(12GB)
XX70Ti 7680 6144
XX70 5888 5888

CUDAコア数はGPUの性能を大きく左右します。RTX4090では16000を超えており、RTX3090や3090Tiから約6000個の大幅増加がなされています。

RTX2080TiのCUDAコアは4352基で、2080Ti→3090のときの増加量とだいたい同じくらいです。今回もその時と同じような性能強化が起こりました。

4080以下のGPUではCUDAコア数の増加量が小さいため、4080と3090が同じくらいの性能では?と予想しましたが、4080が圧倒的に強かったです。

このまま行けば、4070Ti=3090Ti、4070=3080くらいになりそうです。

VRAM(ビデオメモリ)容量

VRAM容量 40シリーズ 30シリーズ
XX90Ti 24GB
XX90 24GB 24GB
XX80Ti 12GB
XX80 16GB 12GB
10GB
XX70Ti 12GB 8GB
XX70 12GB 8GB(6)
XX60Ti 8GB(6)? 8GB(6)

※(6)付きのものはGDDR6。(6)無しのものはGDDR6X。

また、当初のリークでは「RTX4080にはGDDR6が搭載か?」と言われていましたが、NVIDIA公式発表ではGDDR6Xとなっていました。

90番台ではVRAMは24GBで変わらなかったですが、80番台では10GB→12GB、12GB→16GBと増加しました。

GeforceでVRAMが16GBなのはおそらく初なので、「24GBも要らないけど、12GBだと物足りないな…」という方の良い選択肢となるでしょう。

VRAM目当ての場合は、RTX2060の12GBモデルもおすすめです。Radeon RX 6800の半額以下、RTX4080の(おそらく)3分の1以下で買えます。

VRAM構成はGDDR6Xのままで、GDDR7(?)にはなりませんでした。1080Ti(GDDR5X)→2080Ti(6)→3090(6X)と進化してきましたが、ここで一旦休憩のようです。

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TDP(消費電力)

VRAM容量 40シリーズ 30シリーズ
XX90Ti 450W
XX90 450W 350W
XX80Ti 350W
XX80 320W 350W(12GB)
320W(10GB)
XX70Ti 285W 290W
XX70 200W 220W
XX60Ti 200W

80番台、90番台では消費電力が増加していますが、70番台では減少しています。

消費電力は、グラボだけ買い替えたい勢にはかなり重要です。電源を一緒に買い替える必要があるかどうか決まってくるからです。

4070、4070Tiであれば、高級な電源を用意しなくても、十分運用できる場合が多いのではないでしょうか。

RTX 2070 SUPERの消費電力が215Wなので、2070S→4070の乗り換えがちょうど良さそうです。

価格

価格(参考) 40シリーズ 30シリーズ
XX90Ti 約20万円~
XX90 約26万円~ 約17万円~
XX80Ti 約12.5万円~
XX80 約18万円~ 約11万円~
XX70Ti 約12.5万円~ 約8万円~
XX70 約9万円~ 約7.6万円~
XX60Ti 約6.2万円~

RTX4000番台の発売から半年以上経ち、価格も落ち着いて来ました。

しかしそれでも、まだまだ高いのが現状です。特にRTX4080以降は手の届きにくい価格帯です。

一方、RTX4070は10万円程度で買えて、性能は3090よりも僅かに劣るくらいなので、コスパは非常に高いと思います。

RTX4070

Passmarkスコア

Passmark 40シリーズ 30シリーズ
XX90Ti 29535
XX90 39114 26983
XX80Ti 27283
XX80 34951 26554
25152
XX70Ti 31975 23599
XX70 26644 22273
XX60Ti 20482

※Passmark Softwareのこのページから引用。数値取得時期はバラバラです。

RTX4090が発売されたのに伴い、Passmarkスコアも発表されました。サンプル数が少ないですが、とりあえず掲載しておきます。

RTX4090のスコアはなんと35000オーバー。RTX3090Tiを大幅に超えるスペックを持つことが、実際の計測からも明らかになりました。

RTX2080Tiのスコアが21836だったので、RTX2080Ti→RTX3090の時の進化と同じくらいの進化を遂げています。

さらに、4070Tiは12.5万円程度ながら3090Tiを上回る性能を持ち、4070は3090とほぼ同じくらいの性能を誇ります。

ほぼ半額で3090/3090Tiが手に入ると考えれば、非常に良い状況だと言えるでしょう。

その他の強化点

その他についても、ザックリですが記しておきます。

  • ストリーミング マルチプロセッサが新しくなった
  • Tensorコアは第3世代→第4世代に
  • RTコアは第2世代→第3世代に
  • NVIDIA DLSS 3に対応

世代間の競合グラボを比較!

よく議論の的となる、「世代をまたいでどれくらい強化された?」や「旧世代80番と新世代70番ってどっちが強い?」について解説していきます。

RTX4090 vs RTX3090Ti

RTX4090 RTX3090Ti
CUDAコア 16384 10752
VRAM 24GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
消費電力(TDP) 450W
Passmarkスコア 39114 29535

CUDAコアの増加量から、性能がかなり向上していると予想していましたが、Passmarkスコアを見るとやはり圧倒的。

RTX2080Ti→3090Ti→4090で、21836→29535→39114とスコアが上がっており、今回もハイエンドGPUは大進化でした。

RTX4090の実売は30万円からスタート。各PCパーツショップから発売が開始されています。(特設ページはこちら)

店頭限定販売だったショップもあるようです。

RTX4080 vs RTX3090(Ti)

RTX4080 RTX3090Ti RTX3090
CUDA 9728 10752 10496
VRAM 16GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
TDP 320W 450W 350W
スコア 34951 29535 26605
参考価格 21万円~ 20万円~ 17万円~

RTX4080は、CUDAコア数で旧世代90番台に劣るものの、その他の部分での強化がかなり大きく、Passmarkスコアでは圧勝しています。

ゲーム用途では確実にRTX4080のほうが良いと思われますが、ご自身のプレイしたいゲームとの相性等を調べてからの購入をおすすめします。

また、RTX4080のほうが消費電力がかなり低いため、買い替え勢にとってもRTX4080のほうが魅力的です。

ただ、VRAM容量に非常に大きな差があり、用途の広さではRTX3090(Ti)に軍配が上がります。

ですが、価格がほぼ同じにも関わらずPassmarkスコアで大きな差があるので、基本的には4080を強くおすすめします。

実際、RTX3090は投げ売りされていることもあります。

RTX4070Ti vs RTX3090(Ti)

RTX4070Ti RTX3090Ti RTX3090
CUDA 7680 10752 10496
VRAM 12GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
TDP 285W 450W 350W
スコア 31975 29535 26605
参考価格 12.5万円~ 20万円~ 17万円~

RTX4070Tiも、3000番台と比べて大きく進化しており、3000番台の最上位である3090Tiよりも高性能です。

価格も12.5万円程度と想定より4万円ほど安く、さらに消費電力も小さいため使いやすいと言えます。

消費電力も大幅に削減されていますので、電源を買うお金も節約できます。

それでも70番台で12万円は高すぎるような気がしますが、3090や3090Tiより大幅に安いう点は非常に大きいです

RTX4070 vs RTX3090

RTX4070 RTX3090
CUDA 5888? 10496
VRAM 12GB
GDDR6X
24GB
GDDR6X
TDP 200W 350W
スコア 26644 26983
価格(参考) 9万円~ 17万円~

当サイトの予想に反し、RTX4070の性能はかなり高く、3080Tiを大きく上回りました。

むしろRTX3090と比較するほうが自然なくらいです。

4070は、3090よりも僅かに性能が低いですが、価格は半額程度なので、非常にコスパの高いGPUだと言えるでしょう。

RTX4060Ti以下にも期待ですね。

RTX4060Ti vs RTX3070(Ti)

RTX4060Ti RTX3070Ti RTX3070
CUDA 4352? 6144 5888
VRAM 8GB?
GDDR6?
8GB
GDDR6X
8GB
GDDR6
TDP 220W? 290W 220W
スコア ? 23599 22273

まだ情報が少ないため、予想はしないでおきます。

RTX3060以下の需要はまだまだ残りそう

RTX4090~4070Tiのいずれのグラボも高価で、手の届きにくい状態です。

特に、カジュアルゲーマーの方やお子さん用にゲーミングPCを購入するご両親の方々にとって、良い選択肢が増えたとは言い難いです。

したがって、GTX1650~RTX3060あたりの「5万円以下グラボ」の需要はこれからまだまだ続きそうです。

この価格帯の大幅値下げは望めなくなりました…。

GTX1660SUPER以上であれば、ほとんどの人気ゲームで144fpsを出せますし、RTX3060なら今後数年は性能に困らなさそうです。

RTX4000シリーズを狙っていた方も、予算に大幅な余裕が無いのであれば、RTX3060以下で妥協するべきかもしれません。

参考記事

その他NVIDIA社の公式ページなど

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