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【全部で20個】Surface Pro 8とPro 7の違いを1つずつ詳しく解説!

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こんにちは。ガジェットブロガーのFeels(@Feels37)です。

この記事では、

  • Surface Pro 8ってPro 7と全然違うような・・・
  • Pro 8とPro 7の違いを詳しく知りたい!

という方向けに、Surface Pro 8とPro 7の違いを詳しく解説していきます!

外観・機体の違い

少し正方形に近くなった

Surface Pro 8とPro 7のサイズは以下になります。

Surface Pro 8 287 mm x 208 mm
Surface Pro 7 292 mm x 201 mm
(参考)A4サイズ紙 297 mm x 210 mm

比べて見ると、長い辺が短くなり、短い辺が長くなったのがわかります。少し太くなった?と言えば良いでしょうか。

ただ、A4用紙のサイズが意識されているのか、A4用紙との大きさの違いはPro 8もほぼありません。バッグの中では扱いやすそうです。

しかし、機体の形そのものが変わってしまったため、キーボードの下位互換性は消滅しました。互換性があるのはPro X用のキーボードのみです。

少し分厚くなった

Surface Pro 8は、Pro 7と比べて少し分厚くなりました。

Surface Pro 8 9.3 mm
Surface Pro 7 8.5 mm
(参考)iPad Pro 12inch 6.4 mm
(参考)Macbook Air 13inch 4.1 mm~16.1mm
(傾斜デザイン)

Pro 8とPro 7の厚みの違いは0.8mmで、ほとんど違いは無いように思えます。

しかし、実際に手にとったりつまんだりすると、意外と厚みの差を感じる方も多くなると思われます。

また、競合製品と思われるiPad Pro 12inchとの厚み差はかなり大きく、バッグ容量をできる限り節約したい場合は、iPad Proのほうが良いかもしれません。

約100g重くなった

Pro 7からPro 8への進化で厚みが増しただけでなく、重量も増加しました。

Surface Pro 8 891 g
Surface Pro 7 i3, i5モデル: 775 g / i7モデル: 790 g
(参考)iPad Pro 12inch 682 g
(参考)Macbook Air 13inch 1290 g

また、Surface Pro 8のキーボードの重量は280g程度となりそうです。合計すると約1200gとなります。

Surface Pro 7の重量はキーボード込で1000g程度でしたから、合計重量は約1.2倍となりました。

毎日持ち運ぶことを考えると、軽いほうが体への負担も和らぎますから、これは少しつらい変化かもしれません。

アルマイト製になりファンを搭載

Pro 7ではボディにマグネシウムが使われていましたが、Pro 8ではアルマイト製になります。

また、Pro 7はCore i3/i5モデルがファンレスですが、Pro 8は全モデルでファン有りです。

Pro XはMicrosoft SQ1/2搭載でしたが、Pro 8はIntel Core搭載なので、この差によりファンが必要になったのかもしれません。

キーボードの互換性がなくなった

ボディの寸法が変わったので、キーボードの互換性がなくなりました。

Pro 4~Pro 7まで使えていたキーボードは使えなくなり、Pro 8ではPro X用のキーボードとのみ互換性があります。

スリムペン付きSignatureキーボードiconが使えるようになったので、Pro 8ではスリムペンが流行りそうですね。

ディスプレイの違い

狭ベゼルになり、画面サイズは0.7インチ増加

Pro 7の画面サイズが12.3インチだったのに対して、Pro 8では画面サイズが13インチになり、Pro Xと同じになりました。

画面をより広く使えるようになり、生産性が向上します。Pro Xと同じ狭ベゼル設計になった恩恵が現れています。

最大リフレッシュレートが120Hzに

Pro 8には、120Hzモニターが採用されています。したがって、最大で120FPSで映像を表現できます。

わかりやすく言うと、動画の滑らかさがこれまでの(最大)2倍になり、より高品質な映像を楽しめるようになります。

ただし、既定値は60Hzですから、ディスプレイの設定を変えて、リフレッシュレートを120Hzに設定する必要があります。

ストレージ・インターフェースの違い

取り外し可能SSDを採用

法人向けのSurface Pro 7+と同じように、Pro 8では取り外し可能なSSD(リムーバブルSSD)が使えるようになります。

リムーバブルSSDの容量は128GBまたは256GBから選ぶことができ、間もなくMicrosoft Store等から購入できるようになると思われます。

リムーバブルSSDの規格はおそらくM.2 2230で、サードパーティ製SSDの使用も可能だと予想されます。

また、公式サイトの書き方では、512GBと1TBのモデルでは、リムーバブルSSDが使えないという解釈もできます。

リムーバブルSSDの使用を検討している方は、Microsoftに問い合わせるなどして確認することをおすすめします。

MicroSDカードスロット廃止

リムーバブルSSDが使えるようになった代わりに、MicroSDカードスロットが廃止されました。

M.2 2230 SSDよりも、MicroSDカードのほうが費用対容量が圧倒的に高かったので、残念です。

しかし、M.2 SSDのほうが通信速度は速いので、その観点からはグレードアップしたと考えることもできます。

USB-Aポート廃止、USB-C2つに

遂にSurface ProからもUSB-Aポートが廃止され、USB-Cポート2つの設計になりました。

そろそろUSB-Cにユーザーが慣れてきた、というMicrosoftの考えがあるのかわかりませんが、とにかくUSB-A機器を使う際は変換器やハブが必要になります。

Thunderbolt 4に対応

USB-Aポートを失った代わりに、Pro 8のUSB-CポートはThunderbolt 4に対応しています。

これにより、最大40Gbps通信が可能になり、eGPU(外付けグラフィックボード)の使用も可能になりました。

また、USB-Cポートが2つあるため、下の商品のように2ポートを同時に利用するUSBハブが発売されるようになるでしょう。(※下の商品はMacbook専用なので注意!)

CPU等スペックの違い

第11世代Intel Core CPUを搭載

(画像出典元はこちら)

Surface Pro 7から進化し、Surface Pro 8では第11世代Intel Core CPUを搭載しています。

搭載プロセッサ 価格(執筆時点)
Core i3-1115G4 (2コア) 法人向けのみ
Core i5-1135G7 (4コア) ¥148,280~
Core i7-1185G7 (4コア) ¥215,380~

後ろのほうで再度触れますが、 Core i3モデルは法人向けのみになりました。

あれ、Microsoft SQは・・・?

Intel Iris Xe Graphicsを搭載

第11世代Intel Coreの大きな特徴の1つは、内蔵グラフィックスが「Iris Xe」であることです。(Core i3モデルは異なります)

非常に高い処理能力を誇り、3Dモデルのレンダリングや、Apex Legends等の3Dゲームでも能力を発揮します。

第11世代IntelでApex Legendsは動くか?」という内容の記事で、Iris Xeの大体の性能がおわかり頂けますので、ぜひご覧ください。

Intel EVO プラットフォームで設計

Surface Pro 8は、Intel EVOプラットフォームで設計されています。Pro Xや7+にもない、Pro 8のみの特徴です。

筆者はIntel EVOプラットフォームについてはうまく解説できませんが、非常に優秀なPCの証のようです。

Core i3モデルは法人向けのみに

Core i3モデルは法人向けのみになりました。Surface Pro 7+と同様に、一般ユーザーの入手は難しいです。

筆者としては、「Core i3/メモリ8GB」のモデルが出れば、コスパ最強だったのにな・・・と思っていたので、少し残念です。

メモリ4GBモデル廃止、32GBモデル登場

Surface Pro 8には、メモリ4GBのモデルがありません。Windows 11を扱うには、さすがに4GBは貧弱すぎるということでしょう。

また、Core i3もメモリ4GBも廃止されたことにより、最安のモデルが15万円弱になり、Surface Proの敷居がかなり高くなりました。

一方でメモリ32GBモデルが新たに追加されたため、動画クリエイターの方などには嬉しい改良点となりそうです。

その他の違い

バッテリー駆動時間は公称で5.5時間増加

第11世代Coreのおかげか、バッテリー駆動時間が(公称スペックで)大幅に伸びました。

Surface Pro 8 バッテリーで最大16時間駆動
Surface Pro 7 バッテリーで最大10.5時間駆動

Surface Laptop 4のバッテリー駆動時間とほぼ並んだため、バッテリー重視の方の中にも「Laptop 4よりPro 7かな」となる方が出てきそうです。

背面カメラが4Kに対応

Pro 8から、背面カメラが4K動画撮影に対応しました。

Surface Pro 8 背面カメラは1000画素
1080p HDおよび4Kビデオに対応
Surface Pro 7 背面カメラは800万画素
1080p HDビデオに対応

Surface Proの背面カメラは、撮影した写真や動画をSurface上ですぐに使える点や、キックスタンドを三脚代わりに使える点が強みです。

そのため、今回のグレードアップはかなり価値あるものといえます。背面カメラを使っていない人も、これを機にぜひ使ってみましょう!

Win11、Office2021を搭載

Pro 8は、2021年10月5日にリリースされる「Windows 11」「Office 2021」を最初から搭載しています。

Pro 8のリリース直後だと、Windows 11のバグ等がかなり懸念される時期ではありますが、Windows 10を選択することはできませんのでご注意ください。

また、今回も「Office無しで安価なモデル」はありませんでした・・・需要はありそうな気がするんですけどね。

LTEは非対応?法人向けは2022年にリリース

Pro XがLTEに対応している一方、Pro 8がLTEに対応することはありませんでした。

しかし、法人向けSurface Pro 8には、2022年にLTE対応モデルが出るという発表がありました。

筆者は、一般向けPro 8がLTEに対応する可能性は低いと考えています。Pro X2のような製品が出てきて、それがLTE対応になるような気がします。

Microsoft SQ3を搭載したモデルがLTEに対応しそうな気がしますよね。

さいごに

これ以外にも違いはありますが、代表的でないため割愛させていただきます。

総括すると、Surface Pro 8は携帯性・互換性・コスパを少し失った分、性能が大きく上がった印象です。

Surface Go2や、Surface Laptop Goとの明確な差別化を狙ったように感じます。