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Surface pro 7の「Intel Iris Plus Graphics」。性能は?ゲームはできる?

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こんにちは。書いたSurfaceゲーミングの記事が多くなってきたFeelsです。

この記事では、Surface pro 7 (i5-1035G4, 8GB)の実機を用いて、「Intel Iris Plus Graphics」の性能を解説していきます。

「Iris Plus Graphics」の概要

まずは「Iris Plus Graphics」についての大まかな説明や、技術仕様について書いていきます。

「Iris Plus Graphics」は内蔵グラフィックス

「Intel Iris Plus Graphics」は、CPUが内蔵しているグラフィック機能の名前です。

Surface pro 7の「Iris Plus Graphics」は、これまでの内蔵グラフィックスから大きく進化しており、高い性能を発揮します。

特に、2018年以前に発売された「Iris Plus Graphics 655」等、Iris Plus Graphicsの後に数字があるものよりも性能が高く、

「UHD Graphics 630」など、Irisとついていないものにも性能で勝っています。

Intelの内蔵グラフィックスの中では最強といえるでしょう。

注意!

「Intel Iris Plus Graphics 940」というものがあり、これにはわずかに負けるかもしれません。

「Iris Plus Graphics G7」と同じもののような気もしますが、確かな情報は得られませんでした。

外付けグラフィックス(グラボ)には負ける

内蔵グラフィックスは数センチ四方のCPUの中に押し込められているので、性能に限界があります。

グラフィックボード(グラボ)のほうが性能は圧倒的に高いです。

非常に安い「GT 1030」搭載のグラボのほうが、最新の「Intel Iris Plus Graphics」よりも性能が格段に良いのが現状です。

とはいっても、通常の使用であれば「Iris Plus Graphics」で十分すぎるほどです。

内蔵グラフィックスを使ったノートPCのほうが安く、軽く、薄いのもポイントです。

いくつか種類がある

実は、「Intel Iris Plus Graphics」といってもいくつか種類があります。

この記事では、「i5-1035G4」というCPUに内蔵されている「Intel Iris Plus Graphics」のみ紹介します。

下の性能表では、「i7-1035G7」に内蔵されているものも紹介しておきます。

性能表

i5-1035G4内蔵 i7-1035G7内蔵
ベース周波数 300MHz 300MHz
最大周波数 1.05GHz 1.10GHz
ビデオメモリ(VRAM) 128MB
4K対応 120Hzまで
最大解像度(HDMI) 4096 x 2304
最大解像度(DP,eDP) 5120 x 3200
DirectX対応 12
OpenGL対応 4.5
クイック・シンク・ビデオ 対応
サポートディスプレイ数 3
搭載PC Surface pro 7 i5モデル など Surface pro 7 i7モデル など

参考:
インテル® Core™ i5-1035G4 プロセッサー (6M キャッシュ、最大 3.70 GHz) 製品仕様
インテル® Core™ i7-1065G7 プロセッサー (8M キャッシュ、最大 3.90 GHz) 製品仕様

ゲームをしっかり動かせるか?

Minecraft 1.15.2

2736 x 1824の設定でも、ほぼ全ての場面で60fpsを維持し、快適にプレイできました。

チャンクの新規生成や、3人でのマルチプレイの時でも60fpsからめったに下がりません。

詳しくは下の過去記事をご覧ください。

FF14

解像度 プリセット スコア 評価
1920×1080 高品質(ノートPC) 1991 設定変更を推奨
1920×1080 標準品質(ノートPC) 1916 設定変更を推奨
1280×720 標準品質(ノートPC) 3294 やや快適
1280×720 ほぼ最低設定 3660 快適

1080pの設定では、魔法や斬撃のエフェクトが発生するとガックガクで見ていられないレベルでしたが、720pだと結構頑張ってくれます。

標準品質およびほぼ最低設定では、カクつくタイミングはほとんど無かったです。

アバターが多い街の中だと、少しカクつく印象ですね。

20人くらいだったら大丈夫なような気はするので、協力プレイは問題なさそうです。

VALORANT

  • 戦闘時fps・・・60fps付近

ずっと60fps・・・というわけにはいかないですが、しっかり動きます。

fpsが足りなくて撃ち負けることはほとんどありません。

解像度はデフォルト(最大)で問題ないとは思いますが、少し下げるとさらに動作が安定します。

「Iris Plus Graphics」で快適にプレイできるタイトルと言えるでしょう。

Apex legends

  • 戦闘時fps・・・10~20

平常時では60fpsになるタイミングもあるものの、やはりこの手のゲームは戦闘時のfpsが非常に重要。

敵プレイヤーが出現するとfpsがガクッと下がり、まともに戦えません。

処理が追いつかなくて、いつのまにか自分が倒れている・・・なんてこともよくあります。

ですが、APEX legendsを快適にプレイする方法もあります。

APEXを60fpsでプレイする方法

GeForce Nowを使えば、Surface pro 7でもApex legendsが60fpsで動きます。「60fps張り付き」ですよ!

筆者はこれを使って300キル稼いでおり、おすすめです!

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PUBG

友人談ですが、起動しなかったようです。

起動したとしても、Apex legendsがこの有様だと、プレイはほぼ不可能です。

とは言っても、せっかくなので自分でもやってみました。

すると、カクカクで吐きそうになるどころか、マウスに謎の遅延が発生。(4秒程度の大遅延)

結局、「PUBGはまともにプレイできない」という結論に至りました。

「GTX 650」「GTX 760M」と同等か?

Iris Plus Graphicsとほぼ同等かな?と判断したグラボを紹介します。

Iris plus Graphics 内蔵グラフィックス 2019年
Geforce GTX 650 デスクトップ用グラボ 2012年
Geforce GTX 760M ノートPC用グラボ 2013年

一部のゲームでどれだけfpsが出るか?という観点のみの評価ですので、注意してください。

2015年のMacbook pro 15インチより良い

MacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)には「AMD Radeon R9 M370X」というグラボが搭載されています。

「Iris Plus Graphics」はこのグラボよりも高いグラフィック性能を発揮する(と予想される)ので、参考までに。

2016年モデルには最低で「Radeon Pro 450」が積んであり、これには勝てません。

「Iris Plus」でグラボは不要になったか?

全くそんなことはありません。3Dゲームをプレイするのにグラボは必須です。

いくら高性能になったからといって、内蔵グラフィックスの域を全然出れていません。

(GTX 760Mと同等であるというのは確かにすごいですが)

「eGPU」もダメっぽい

じゃあ、「eGPU(外付けGPU)」を使えば良いじゃん!と思うかもしれませんが、それはできません。

Surface pro 7のType-Cポートが「Thunderbolt 3」という規格に対応していないためです。

eGPUは基本的にThunderbolt 3が無いと使えないので、諦めるしかありません。

そもそもeGPUは趣味の領域のアイテムで、コスパが悪すぎます。

eGPUは安くても3万5千円ほどする上に、さらにグラボを買わなければならないからです。

下で紹介しているGeforce NOWを使うか、ゲーミングPC・ゲーミングノートを買うほうが良いです。

APEXを60fpsでプレイする方法

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まとめ

  • Iris Plus GraphicsはCPUの内蔵グラフィックス
  • マイクラは余裕、FF14は設定によっては快適
  • FPS系は撃ち負けるので向いていない(VALORANT以外)
  • GTX 650、GTX 760Mと同等、Radeon R9 M370Xにはちょっと勝ってる

Intel Iris Plus Graphicsの性能について少しでも理解が深まれば嬉しいです。

それにしても、7年前のデスクトップ用グラボと同等のものが、今はCPUに内蔵されていると考えると、なんだか凄いですね。